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2010年02月01日

平泉と伝統工芸

先月岩手県南部に出掛けて来ました。平泉にある中尊寺、毛越寺などや多くの遺跡が来年7月にも世界遺産登録される予定で、併せて県南の伝統工芸文化を活性化させようという計画があり、昨年末にブランディングや新商品開発の大役にご指名いただき、早速岩手視察となった訳です。僕としても年齢的にも経験的にもタイミングがよく、非常にやりがいのあるプロジェクトで、精一杯取組んで行ければと考えています。
出張前日は38度強の熱にうなされていたものの、点滴を打っての強行出張。滅多に熱なんて出さないんだけど、この冬は結局3度医者の世話になりました…(出張後も発熱でダウン…)何だか弱ってる?
岩手の冬はとても寒いと聞いていたのでヒートテックなど下着万全で出掛けたものの、久しぶりの通勤ラッシュとその日の関東は暖かく、朝から身動き取れず大汗…。ホッと新幹線に乗り込んだら2時間半の旅はあっという間でした、岩手って近いのね。仙台を過ぎると雪景色に。水沢江刺で県の方々にお迎えいただいて、早速様々な伝統工芸の組合や工房を視察しました。

まずは岩谷堂箪笥
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漆のぬられた欅などの面材と彫金で彫られた金物が最大の特徴。金物は鋳造のものや鉄以外の銅など、木も指定されたいくつかの樹種から組合わせが出来るとの事。とても重厚な表情です。そもそもはこの土地にある桐や欅を使って長持、江戸になって箪笥を作るようになったとか。仙台箪笥よりも70〜80年も古いそうです。鉄などの装飾は船での運搬時など、箪笥を保護する目的から装飾に変わって行ったようで、引手や錠前などこだわりがあるようです。工房は藤里木工さんにお邪魔しました。素敵な職人さんがいらっしゃいます。

続いては南部鉄器
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南部鉄器と言っても産地はいくつかあるようで、お邪魔したのは水沢の南部鉄器。こちらの歴史は盛岡よりも古く、平安や室町の時代かららしい。奥州藤原氏の時代ですね。この地に集めたんでしょう。新幹線の駅前に資料館もあり、駅そばにメーカーさんや工房が多く集まっています。江戸時代には参勤交代のお土産としていたようです。湯釜や鉄瓶、お寺の鐘や風鈴、今では車の部品など様々な道具が作られています。表面のアラレ模様と漆で焼きしめられた表情が特徴です。工房は佐秋鋳造所さんにお邪魔しました。むちゃくちゃカッコいい工房。

続いては漆。秀衡塗
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岩手県は一番面積の大きな県。(都道府県ではもちろん北海道。岩手は1万5千平米)四国(1万8千平米)に迫る大きさです。だから三陸の海も近いのかな?なんて質問に、飛ばして1時間はかかりますとの事。広いんだよね〜。漆の工房へは水沢から30〜40分南下した一関市の丸三漆器さんと平泉の中尊寺の目前の翁知屋さんにお邪魔しました。
大学の頃、デザイン科の一つ上のフロアに漆科があって、滅多に入る事は無かったけど、科学塗装法の授業や卒業制作での表面仕上げについて幾度か増田先生にお話を聞きに行った事があったけど、漆の色があちこちについた床や室や作業する場の雰囲気は当時を思い起こさせたな。丸三漆器さんでは職人さんがまさに塗りをしている所や、泊を貼っている所も見させていただき、いつもと違う静けさのなかのモノづくり場を体感しました。翁知屋さんでは古くからの椀などがあるお宝の山や、古きを知って新たな試みの試作品や商品を見せていただき、伝統と開発の両輪を熱く動かして前に進んでいる様子を見る事が出来、こちらも何かモノづくりの血が騒ぎました。ギャラリーもうまく行くといいですね。翁知屋の店主佐々木さんとは前夜の食事会でもご一緒し、楽しい方で話が弾みました。

佐々木さんから聞いたんですが、2/1日(今日)まで、日本橋高島屋で日本の未来の伝統と題して伝統工芸品展が催されています。
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先週お邪魔し、全国の若手職人の仕事を見る事が出来ました。モノづくりしててもなかなかこういった所に脚を運んだ事が無かったので、無知な事を改めて痛感したのと、すごい刺激になりました。夜は飲み会にも誘っていただき、楽しくも熱いモノづくりトークを楽しみました。若き職人の皆さんありがとう。

最後は平泉の中尊寺金色堂。写真は金色堂へのアプローチ、粉雪で出迎えてくれました。覆堂で金色堂は見えないけど、凄まじい黄金の世界が広がっていました。世界遺産に登録される前の静かな時期に是非お越しを!
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投稿者 ishida : 2010年02月01日 11:02

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